悩んでいる男性
白い錠剤と瓶

尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因で発症する性病で、発症すると性器や肛門周辺にイボが発生します。HPVには数多くの種類が存在しますが、感染することでガンを引き起こす可能性の有無によって、ハイリスク型とローリスク型に分けられます。尖圭コンジローマの原因となるのは、主にローリスク型である9型と11型です。

尖圭コンジローマは性病の一種なので、主な感染経路は性行為です。HPVは、皮膚や粘膜の傷から感染するため、膣性交以外にも、アナルセックスやオーラルセックスでも感染する可能性があります。特に、イボが発生している部位に触れると感染リスクが高まるとされています。また、発症部位が肛門付近や広範囲にわたっている場合は、コンドームだけでは予防できないため注意が必要です。さらに、口腔内にイボが発生している際は、キスだけでも感染する恐れがあります。

なお、HPVに感染したとしても、尖圭コンジローマを発症しないことが多く、発症する可能性は僅かです。しかし、尖圭コンジローマを発症していないとしても、HPVを保持している場合、性行為を行ってしまうと高確率でパートナーへと感染させてしまいます。そのため、知らず知らずのうちに感染を拡大させてしまうのです。一般的に、HPVに感染している人と性行為を行った場合、HPVに感染する確率は約60~70%と言われています。

また、性行為以外の主な感染経路としては、産道感染です。妊娠中の女性が尖圭コンジローマを発症したまま出産すると、赤ちゃんが産道を通る際に感染させてしまいます。産道感染が起きる確率は非常に低いものの、赤ちゃんがHPVに感染すると、喉や気管支などにイボが発生する若年性再発性呼吸器乳頭腫症を発症する可能性があります。若年性再発性呼吸器乳頭腫症を発症した場合、イボを切除するための手術が必要です。しかし、若年性再発性呼吸器乳頭腫症は再発率が非常に高く、場合によってはイボが呼吸を妨げてしまうことで呼吸困難に陥り、死に至ることもある恐ろしい病気です。そのため、妊婦が尖圭コンジローマを発症している場合は、帝王切開を選択せざるを得ないこともあります。

さらに、皮膚に傷があったり、皮膚炎を発症している場合、傷口や炎症部からHPVに感染することがあります。しかし、基本的に尖圭コンジローマは性行為以外で感染することは非常に稀です。特に、不特定多数の人と性行為を行っていると感染リスクは高まるため、パートナーを限定することが重要です。

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