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梅毒の治療に使用されるサワシリンのジェネリック医薬品に効果はあるのか

2020年04月21日

サワシリンは、アモキシシリンを有効成分としたペニシリン系の抗生物質です。一般的に、抗生物質は使用し続けると細菌が耐性を持ってしまい、治療効果が得られにくくなっていきます。しかし、梅毒の原因であるトレポネーマ・パリダムという細菌は、現時点ではペニシリン系の抗生物質に耐性を持っているものは確認されていません。そのため、ペニシリン系の抗生物質は梅毒治療に有効とされています。サワシリンの有効成分であるアモキシシリンは、世界初の抗生物質であるペニシリンを改良して開発された成分であり、1972年に開発されて以降、梅毒治療薬として使用され続けています。

アモキシシリンは、細菌の細胞壁が合成されるのを防ぐ効果がある成分です。細菌の細胞壁は、ペプチドグリカンというタンパク質によって構成されているのですが、アモキシシリンはペプチドグリカンの合成に深く関係する酵素の働きを阻害することで、ペプチドグリカンの合成を阻害します。ペプチドグリカンが合成できなくなった細菌は、細胞分裂するたびに細胞壁が薄くなっていき、最終的に浸透圧に耐え切れずに水分が細胞内へと流入することで死滅します。このようなメカニズムによって、サワシリンは梅毒に対する治療効果を発揮しますが、人間の細胞には細胞壁が無いため、アモキシシリンは人間の細胞に影響を及ぼすことはありません。

また、サワシリンには、ジェネリック医薬品が存在します。ジェネリック医薬品は、価格が安いことが最大の特徴ですが、配合されている有効成分は先発薬であるサワシリンと同じアモキシシリンであり、その配合量も変わりません。治療薬の効果は有効成分によって決定するため、サワシリンのジェネリック医薬品の梅毒に対する治療効果は、サワシリンと同等と言えます。

サワシリンや、そのジェネリック医薬品を梅毒治療に使用する際の服用方法としては、年齢や症状によって適宜変更されますが、1回当たりアモキシシリンとして250mgを1日に3~4回服用するのが基本です。主な副作用としては、下痢や軟便が比較的多い症状として報告されています。軟便になる程度であれば心配は不要ですが、ひどい下痢が続く場合は医師や薬剤師に相談しましょう。また、皮膚に発疹が発生することもあります。稀に発熱を伴うことがありますが、発疹が発生した場合は念のため服用を中止して医療機関を受診してください。サワシリンや、そのジェネリック医薬品は、比較的副作用が少ないとされていますが、服用量や服用回数を間違えると、治療効果が得られなくなったり、副作用のリスクが高まったりするため、必ず用法用量は守りましょう。

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