• ホーム
  • 炎症や痛みで悩ましい淋病を治療する時に積極的に使用したい薬は何か

炎症や痛みで悩ましい淋病を治療する時に積極的に使用したい薬は何か

2020年06月21日

淋病は、淋菌という細菌が原因の性病です。感染すると、男性の場合は排尿時に激しい痛みや、尿道から膿が生じるなどの尿道炎の症状が現れます。女性の場合は、自覚症状が現れにくいものの、比較的現れやすいのがおりものの増加や膿が混じる、下腹部痛などの子宮頚管炎の症状です。

淋病の治療には抗生物質が使用されますが、その治療方法は大きく点滴・注射と内服薬の服用の2種類に分けられ、使用される抗生物質も異なります。点滴や注射による治療は、抗生物質に対して耐性を持った淋菌に対しても治療効果を得る事が可能です。使用される抗生物質は、セフトリアキソンとスペクチノマイシンの2種類です。

セフトリアキソンは、セフェム系と呼ばれる抗生物質で、点滴か静脈注射によって治療が行われます。基本的には1日1回投与されますが、場合によっては1日2回の投与が行われることもあります。スペクチノマイシンは、アミノグリコシド系の抗生物質です。筋肉注射による治療に用いられる抗生物質で、1回の注射で効果が得られるとされますが、治療効果が低い場合は用量を増加して追加で投与されます。

一方、内服薬で使用されるのは、マクロライド系の抗生物質であるアジスロマイシンです。アジスロマイシンを主成分とした抗生物質には、いくつかの剤形がありますが、淋病の治療に有効とされるのはシロップとなります。アジスロマイシンは、日本国内において第一選択薬ではありませんが、淋菌に対して90%以上の有効率があるとされています。アジスロマイシンは、点滴や注射での治療に用いられるセフトリアキソンとスペクチノマイシンに対して、アレルギー反応を示した場合などに使用するのが基本です。なお、アジスロマイシンは、日本で最も患者数の多いクラミジアの治療薬としても使用されているため、淋病とクラミジアを併発している場合に、同時に治療できる抗生物質として使用されるケースもあります。

淋病の治療において、近年問題となっているのが、抗生物質に対して耐性を持った淋菌の存在です。淋菌は、他の細菌よりも耐性を持ちやすいとされており、新しい抗生物質が開発されても、それに対して耐性を持った淋菌が発生してしまっています。そのため、次第に治療に使用可能な抗生物質の選択肢は狭まっていき、現在使用されている抗生物質に関しても、いずれは使用できなくなると考えられます。そのため、そもそも淋菌に感染しないように、不特定多数の人との性行為を避けたり、コンドームを正しく使用するなどの対策が不可欠と言えるでしょう。

関連記事
性感染病に該当する淋病が発症した時に気になる症状と治療する為の方法

淋病は、グラム陰性球菌の一種である淋菌という細菌に感染することで発症する性病の一種です。潜伏期間は2~10日程度とされており、男性の場合は症状が現れやすいものの、女性の場合は自覚症状が現れないケースが非常に多いとされています。男性の淋病は、尿道炎の症状が強く現れるのが特徴です。尿道のかゆみや排尿時の...

2020年05月17日
ベセルナクリームのジェネリック医薬品であるイミキアドクリームの使い方

イミキアドクリームは、尖圭コンジローマの治療薬として広く使用されているベセルナクリームのジェネリック医薬品です。ベセルナクリームは尖圭コンジローマに対して最も有効とされている治療薬で、有効成分としてイミキモドが配合されています。イミキアドクリームは、ベセルナクリームのジェネリック医薬品なので、価格が...

2020年02月23日
梅毒の治療に使用されるサワシリンのジェネリック医薬品に効果はあるのか

サワシリンは、アモキシシリンを有効成分としたペニシリン系の抗生物質です。一般的に、抗生物質は使用し続けると細菌が耐性を持ってしまい、治療効果が得られにくくなっていきます。しかし、梅毒の原因であるトレポネーマ・パリダムという細菌は、現時点ではペニシリン系の抗生物質に耐性を持っているものは確認されていま...

2020年04月21日
痛み等が感じにくい梅毒を放置して症状が進行した時のリスクとは

梅毒は、近年日本国内で急増している性病で、トレポネーマ・パリダムという細菌に感染することで発症します。梅毒に対して有効な治療薬が無かった時代では、感染すると死に至る非常に恐ろしい病気でしたが、現在は、死亡に至るまで症状が進行することはほぼありません。しかし、治療を行わずに放置すると、どのような結果に...

2020年03月27日
性病の一つの梅毒になってしまうのは性交渉以外の感染経路は考えられるのか

梅毒は、トレポネーマ・パリダムという細菌に感染することで発症する性病の一つです。梅毒治療に効果的な抗生物質が開発される以前は、感染すると死に至る非常に恐ろしい病気でしたが、戦後に世界初の抗生物質であるペニシリンが登場して以降は、完治する病気になったため患者数は減少していました。しかし、2011年頃か...

2020年02月29日
尖圭コンジローマを治療する時に使用されるイミキアドクリームの気になる副作用とは

イミキアドクリームは有効成分としてイミキモドが配合されたベセルナクリームのジェネリック医薬品です。イミキアドクリームは、尖圭コンジローマに対して高い有用性を有していますが、比較的副作用が現れやすいとされています。そのため、この作用に対する正しい知識を身に付けてから治療を開始しましょう。臨床試験による...

2020年02月25日
外性器やその周辺にイボができてしまう尖圭コンジローマの特徴と対処方法

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスに感染することで発症する性病ですが、このウイルスに感染してもすぐに症状が現れることはありません。一般的に尖圭コンジローマの潜伏期間は、早い場合で数週間、遅い場合は数ヶ月とされています。潜伏期間を経て尖圭コンジローマを発症すると、感染部位にイボが発生するのが特...

2020年02月21日