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痛み等が感じにくい梅毒を放置して症状が進行した時のリスクとは

2020年03月27日

梅毒は、近年日本国内で急増している性病で、トレポネーマ・パリダムという細菌に感染することで発症します。梅毒に対して有効な治療薬が無かった時代では、感染すると死に至る非常に恐ろしい病気でしたが、現在は、死亡に至るまで症状が進行することはほぼありません。しかし、治療を行わずに放置すると、どのような結果になるのかを知っておくことは重要と言えるでしょう。

梅毒を発症すると、初期症状として硬いしこりが感染部位に発生します。このしこりは、次第にただれた状態と変化していき潰瘍へと進行しますが、これらは痛みやかゆみを伴わないことが多いため、見過ごされてしまうケースが少なくありません。また、初期症状は放置したとしても自然に治まってしまいます。

感染後3か月から3年ほど経過すると、体のあらゆる部位に様々な発疹が発生するようになります。まず、バラの花びらに似た形状のバラ疹という発疹が多数発生し、その後は、皮膚が盛り上がった状態となる丘疹性梅毒疹が生じることが多いです。その他にも、梅毒性乾癬や扁平コンジローマ、梅毒性アンギーナなど多種多様な発疹が発生します。これらの発疹は、初期症状で生じたしこりなどと同様に、かゆみや痛みが伴わないのが特徴です。また、この時期に発生する発疹も、治療を行わずとも自然に治まります。

しかし、この段階で治療を行わずに、感染後3年以上経過すると、ゴム腫という弾力のある腫瘍が皮膚や骨、筋肉などの部位に発生します。ゴム種は、周囲の組織を破壊するという非常に恐ろしい性質がある腫瘍です。さらに、感染後10年以上経過すると、トレポネーマ・パリダムによりあらゆる臓器や血管、脳神経などが侵されてしまいます。心疾患系が侵されると大動脈瘤や大動脈炎が引き起こされますし、脳神経が侵されると全身の麻痺や認知症、記憶障害などの障害が生じます。この段階まで症状が進行すると、日常生活が正常に送れませんし、治療を行っても効果が得られないため、死を待つしかありません。

このように、梅毒は放置すると最終的には死に至る非常に恐ろしい性病です。しかし、現在は治療方法が確立されており、バラ発疹などが現れた時点で治療が行われるため、ゴム種が発生したり、日常生活に支障がでるほど症状が進行することはほとんどありません。しかし、梅毒は症状が現れたり消失したりを繰り返しながら進行していくため、早期段階では見過ごされやすいと言われています。梅毒は症状が進行するほど治療が難しくなるため、少しでも感染が疑われる症状が現れた場合は、早い段階で検査を受けて早期治療につなげることが重要です。

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